あなたは『Scratch(スクラッチ)』をご存知でしょうか?

2020年から小学校でのプログラミング教育が必修化されたことも手伝って、最近は子ども向けのプログラミングへの関心が高まっています。

今回は、その中でも特に注目されているScratchについて解説していきたいと思います。

『Scratch(スクラッチ)』って何?

Scratch(スクラッチ)とは、マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボのライフロングキンダーガーデングループが開発したビジュアルプログラミング言語の1つです。

ビジュアルプログラミングとは、目で見て分かりやすい『命令』として用意されたブロックを、マウスを使いパズルを組み立てるように動かし、いろいろと組み合わせるプログラミング言語のことです。

例えば、鳥の絵に『動け』と命令するなど、組み合わせた『命令』をコンピューターに実行させるのです。

プログラムを一文字ずつ入力するような難しいプログラミングとは違い、直感的にプログラミングを行うことができるため、プログラミング初心者だけでなく子どもでも理解することができます。

操作もマウスだけを使い簡単にできるので、子ども向けのプログラミング教材として多くの場で使われているのです。

Scratchが選ばれている3つの理由

1. 無料で使えるソフト

スクラッチはパソコンにインストールして使う「ソフト版」と、公式ホームページから実行できる「ブラウザ版」が公開されています。

どちらも無料で使えるため、お金を払うことなく誰でもプログラミングを学ぶことができます。

また、公式ホームページで作成したプログラミングを公開・閲覧できるようになっていますので、他の人の作品を見たり、作品をつくる際の参考にしたりと、子どものモチベーション維持にもつながります。

2. さまざまな言語に対応している

もともとスクラッチはアメリカで生まれたプログラミング言語ですが、現在は40か国以上の言語に対応しており、世界150か国以上で使用されています。

もちろん日本語にも対応しているのですが、驚くべきは「ひらがな」表示が選べること。

漢字を習う前の小さな子どもでも安心して使うことができるのは嬉しいですね。

3. 幅広い年代の人々に使われている

スクラッチの対象年齢は8歳~16歳までとされていますが、実際の教育現場では小学生から大学生まで幅広い年代の人々に利用されています。

さらに、小学生より小さい子ども向けには『ScratchJr(スクラッチ・ジュニア)』が用意されていて、こちらは対象年齢が5歳~7歳となっており、Scratchの簡略バージョンになっています。

スクラッチが人気の理由

スクラッチは子どもたちがこれからの未来を生き抜くために不可欠なスキルである思考力、創造力、判断力を簡単に学べるように設計されています。

難しいプログラミング用語を覚える必要もなくゲーム感覚で楽しく学ぶことができることで注目を浴び、世界中で使われる人気ソフトとなりました。

さらに教育者向けのガイドやサンプル作品も用意されており、プログラミングについて理解が乏しい教員にも使うことができるのもScratchが支持されている理由のひとつです。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、NHKで放送中の番組『Why!?プログラミング 』で使われているプログラミング言語もスクラッチなんですよ。

スクラッチを使うために必要なこと

パソコンさえあればでも簡単にプログラミングを始めることができるScratch。

以下の3つさえ揃えばすぐに使うことができます。

◯パソコン(Windows、MacどちらでもOK)

◯ブラウザ

◯インターネットへの接続ができる環境

スクラッチの種類

ブラウザ版

Webサイト上でスクラッチを使いたい場合はブラウザ版を使用します。

まずScratchの公式ホームページにアクセスし、画面左上にあるネコのイラストが目印の「やってみる」をクリックするとプログラミング画面に移動します。

このブラウザ版は、インターネットに繋がっている状態でしか使うことができません。子どもが知らないうちに怪しいサイトにアクセスして料金が発生していた…なんてトラブルを防ぐためにも、親の目の届く範囲で行うようにしてください。

もしくは、パソコンに子ども専用のユーザーを作成し、アクセスできるサイトを制限しておくのも良いかもしれません。

ソフト版

ソフト版はインターネットに接続していなくても利用できるのが最大のメリットです。

Scratch公式サイト(https://scratch.mit.edu/download)からダウンロードし、パソコンにインストールすることで使用できます。

インターネットに接続していなくても利用できるので、ノートパソコンでインターネットに接続できないときでも使うことができます。

使う場所を選ばないので、好きなときに好きな場所でプログラミングを学ぶことができますね。

ちなみに、ソフト版、ブラウザ版で画面のレイアウトが多少違いますが、操作方法に違いはほとんどありません。

また、作品を公式ホームページで公開したい場合はアカウント登録が必要ですので、利用したい方はアカウント登録をしてくださいね。

さらに補足ですが、ブラウザ版でScratchを使う際にプログラミング画面が表示されず「Adobe Flash Playerが入っていない」というようなエラーが出てしまう場合には、画面の指示に従ってダウンロードしてください。

もちろん無料でダウンロード・インストールすることができます。

スクラッチの操作方法

Scratchの操作は前述したとおり「子どもでも直感的にできる」ように作られているため、最初のサポートこそ必要ですが、いざプログラミングをするときは子どもは親の手助けなく操作することができます。

ここではスクラッチの基本画面の説明だけしておきますので参考にしてみてください。

ステージ…プログラムを実行したときに表示される場所

スプライトリスト…ステージに表示されるキャラクターのことで、そのキャラクターを保管しておく場所

ブロックパレット…図形化したプログラムのブロックがある場所

スクリプトエリア…上記のブロックをスクリプトエリアに並べることでプログラムを作っていく場所

スクラッチでプログラミングを行うには、画面の指示に従って、動かしたいスプライトに対し必要な命令をブロックパレットから選んでスクリプトエリアに並べるだけです。

命令は種類ごとに色分けされているので、子どもでも視覚的に分りやすいです。

また、プログラムがうまくいっているかどうかもすぐに画面上で確認できるようになっています。詳しい使い方の説明は、Scratchを起動したときに右側に使い方の説明のウインドウが出てきますので読んでみてくださいね。

まとめ

スクラッチ(Scratch)は子ども向けのプログラミング教材として優れていることがお分りいただけたでしょうか。

プログラミングは子どもたちが新しい技術を習得するだけでなく、創造力も豊かにしてくれる可能性のあるものです。

プログラミング教育の必修化に先立てて、ご自宅でも子どもにプログラミングを学ばせてみてはいかがでしょうか。

Scratchは年代を問わず使えますので、子どもと一緒に学んでみるのもいいかもしれませんね。